バリエーションを踊れるようになるためには?
バリエーションを舞台で踊れる人は、プリンシパルのバレエダンサーです。日本では小さな頃からコンクールでバリエーションを踊っています。バレエの基本を丁寧にレッスンし続けて身体と心を育ててこなければ、見て下さる方に感動を与える踊りを踊ることはできません。
そうです。バリエーションを踊れるようになるためには、バレエの基本をレッスンし続けて心と身体を育てなければ踊れるようになりません。
コンクールでは、踊れる子たちが沢山いるじゃないか??
そうですね。形だけは動けています。それでいいんです。小さな頃からバレエのバリエーションが踊れるようになりません。その年齢ごとにバレエの基本をレッスンし続けて、その基本をどれぐらいバリエーションでできているのかを試してみる。それが本来のコンクールの目的、日本のバレエ界の舞台の経験を増やすために始まったコンクールです。
審査している審査員も、バリエーションが踊れるとは思っていません。審査の基準はコンクール・審査員によってバラバラです。とてもわかりにくい、よく回れば点数アップ・止まれば点数アップ。。。もともと点数をつけることが難しい・おかしなことですので、仕方がないのだろうか??
今の年齢で、どれぐらいバレエの基本を学びバリエーションを踊ることができているのかを、もっとわかりやすく審査して伝えてあげる方法を考えてほしいと思います。
今の日本のコンクールの多くの審査基準だと、誤解してしまうバレリーナさんたちが多くなってしまいます。入賞すればできている、踊れていると思ってしまう。。。小さい頃に踊っているバレエは、まだバレエではありません。バレエは、大人になってから踊ることから始まっていくと私は思っています。大人というのは、20歳~ですね。
日本では、高校生を卒業するときにバレエをやめてしまう。進学のために、一般的な常識の流れに合わせて踊れなくなる・踊らなくなる感じでやめてしまう。それがバレエを踊る・習う・日本のバレエ界の習い事から先へ進まない文化になっています。本当に残念です。高校生でも、大学生でも、まだバレエを踊ることはできていません。
なぜなら、バレエは芸術です。自分自身の身体を使って表現するものだからです。
バレエの基本が大切な理由は、身体の成長を美しく育てていくために必要なことです。それから、大人になって自分の身体を使って表現するための、バレエとしての正しい身体の使い方・感覚を身体に癖にしていくために必要なことです。
そのバレエの基本から、解放されるのが大人になったバレエダンサーです。今までバレエの基本をレッスンし続けてきた身体と感覚を使って、大人になりいろいろなことを経験していくことで育っていく心・感性・人格により、人を感動させることができる表現・踊りを踊ることが、やっとできる芸術がバレエです。
それを、コンクールで審査されて育ち疲れていき、一般的な常識の流れにより大人になる前にバレエの世界から去ってしまう。
そんなバレリーナさんたちへ! バリエーションが踊れるようになるためには、大人になって踊り続けることが必要なんだと知ってほしいと思います。
日本のバレエ環境は、大人になって踊り続けることが難しいです。ですが大人になっても踊っているバレエダンサーはいます。みんながやっているからやる!のではなく、本当にやりたいことを、自分を信じて続けてほしいです。
そんな、大人になってもバレエを踊り続けたいと思っているバレリーナさんを応援させていただきます。
大人になって本当のバリエーションを踊る方法
バレエのバリエーションを踊るためには、10歳~時間をかけて準備する必要があります。
どのように準備していけばいいのだろう?
- 骨と関節を育てる
- 靭帯と筋肉を育てる
- 心と感性を育てる
この3つのポイントの育て方や考え方をお話ししていきます。
多くのバレリーナさんは、大人になることに気が付いていると思います。この準備がとても大切なことを。。。
その大切な準備についてお伝えさせていただきます。
骨・関節を育てる
バレエの準備を始めていく年齢は9歳・10歳~が世界的に標準です。それまで8歳・9歳ぐらいまでは、感性を育て踊ることを楽しむ、人前で踊るなど、遊ぶことが大切です。
10歳~は、身体の成長と共にバレエを踊れる身体へと育てていく。楽しいだけではなく丁寧にバレエを身体と感性に覚えさせていく。
美しいバレリーナに育つためには、骨と関節が1番大切です。10歳~13歳ぐらいまでは成長過程で、この骨と関節の成長・伸びを1番大切にしながらバレエのレッスンを丁寧にしていくことで、大人になってバリエーションを美しく踊ることができる最初の準備ができます。
10歳~13歳までの間に注意したいことは、まだ弱い骨と関節に無理な負担をかけることです。日本ではコンクールの流れが強いので心配です。早くからコンクールのためにバリエーションの練習を踊ることで、弱い骨と関節に負担がいっぱいなバレリーナさんの身体をいつもケアさせていただいて感じています。
負担をかけていくと、骨と関節の形が変化していきます。骨と関節に負担がかかると身体は守ろうとします。身体の守る役割は筋肉です。骨と関節に負担がかかると筋肉が守ろうとして強く引き締まって成長します。
そう! 筋肉が発達して太くなります!
日本人・アジア系の筋肉は、固く引き締まりやすい気質をもっています。小さな頃から骨と関節に負担をかけていくと、筋肉が守ろうと引き締まり更に固く引き締まります。骨と関節の成長に影響が出るぐらい。。。
10歳~13歳ぐらいの美しい身体へと成長させる大切な時期に、無理な・偏った負担をかけていくと、身長が伸びにくくなることがあります。
美しい身体・身長が伸びなくなる。手と脚が長くならない。
生まれ持った遺伝的な身長の伸び率はあります。日本人はその伸び率は低いです。ただでさえ低い伸び率を更に低くしていくことになります。
大人になってバリエーションを美しく踊るための準備には、10歳~13歳ぐらいまでは丁寧にバレエの基本を学び身体に覚えさせる、バーレッスン・センターレッスン・ゆっくりなバリエーション・年に1回程度のコンクールまたは、発表会の舞台。
そんな無理のない、丁寧に、大切に、バレエを踊ってほしいと思います。
☆ すでに大人になっているバレエダンサー & 大人からバレエの方へ
大人になってしまうと骨は成長しません。逆に無理なダイエットなどで上手に栄養を補給できないと弱くなってしまうことがあります。バレエを踊るためには、成長する時期にバレエの基本を通して骨を育てることが1番良いと言われています。
それならば。。。大人になるともうだめなの?
骨を成長させることはできませんが、関節を動きがよくコントロールすることや、噛み合わせのズレなどを整えることができます。バレエのバリエーションを美しく踊るために、関節を整えて鍛えていくことで次のレベルの踊りができるようになります。
身体・関節を整えることは、バレエボディトレーナー.の得意なことです。次のレベルで踊ってみたいと思っている大人のバレエダンサーは、ご相談ください。
大人から始めたバレリーナさんも、関節を整えて鍛えていくことはとても大切です。特に足首と膝はバレエを踊るときにとても大切です。日頃のバレエの基本を大切にレッスンすることとと、関節を整えることをお勧めします。
靭帯・筋肉を鍛える
骨を成長と共に育てて強く鍛えていくことができれば、次はその骨を支えてコントロールしている靭帯と筋肉を鍛え育てていくことが、バリエーションを美しく踊るために必要なことです。
骨と骨の関節には、靭帯があります。その靭帯があることによって関節の動きが安定します。
るるべ・プリエ・アラベスクなど、関節がスムーズに動くことでしなやかに踊ることができます。その関節の動きが毎回安定しない状態ですとバランスボードの上で踊っている状態と同じになります。
ルルベで足首の関節が安定しないで毎回違う動きになると、グラグラして立つことができません。
9歳ぐらいまでの身体は、こんな感じです。それが大人になってもグラグラだと身長と体重がある分、関節を痛めてしまうことになります。
足首の靭帯や腱・筋肉は、どの部位が強くなるといいのでしょうか?
足首の関節の靭帯は、身体の内側・外側・前側・後側と関節の動きを安定させるためにあります。
靭帯は、大きな筋肉のように筋トレ・靭トレをすることは難しいです。毎日のバレエの基本を大切にバーレッスン・センターレッスンを積み重ねて、長い年数をかけて育てて強く安定した関節・靭帯にしていきます。
そのために、10歳~18歳までバレエ学校でじっくりと育てていく仕組みが世界では整っています。日本のバレエ教室でも、じっくりと骨・関節・靭帯を育てることを大切にしてほしいと思います。
バリエーションは、大人になったバレエダンサーが踊るテクニックも感性も詰まった踊るです。
激しく踊り左右の軸の一番遠く高いところで踊ります。そんなレベルの高い踊りを踊るためには、関節の動きが安定していないと踊れません。
筋トレをしても、靭帯はすぐに強くなりません。時間をかけて強く安定した関節に育てていくことが、バリエーションを美しく踊るポイントになります。
10歳~18歳までのバレリーナさんへ
無理なバリエーションの練習をし過ぎると、骨の形が変わって育ったり、靭帯が育たずにグラグラの関節を無理に筋肉で固めて踊る身体に育ちます。そんな身体では、大人になったときに本当のバリエーションを踊ることはできません。日頃のバーレッスン・センターレッスン・ポアントレッスンの時にバレエの基本の動き・感覚・コントロール・身体の使い方を大切に学んで積み重ねてほしいと思います。
大人のバレエダンサー・大人からのバレリーナさんへ
大人になっても、靭帯を強くすることはできます。だけどすぐに強くなりわけではありません。子供~始めた時と同じ時間はかかります。でも、じっくりと積み重ねていけば必ず関節を安定させてケガをしない身体で踊ることができるようになります。その時はバリエーションを美しく踊ることに近づいているときです。
あきらめないで、あせらないで、じっくり楽しみながら進んでほしいと思います。
応援しております!
靭帯の次は筋肉
バレエを踊っていて関節がグラグラしないで安定してくると、次はその関節をコントロールするために筋肉を育てていくことが大切です。
筋肉を鍛える = 太くする。そんなイメージになりがちですが、バレエを踊るための筋肉を育てるイメージは、言うことが聞く筋肉に育てるという感じです。
スポーツですと反射神経が大切といいます。バレエでは反射神経のような無意識に動かすための筋肉や神経ではありません。自分自身のイメージ通りに動く筋肉が欲しいと感じると思います。
日本のコンクールでのバリエーションは、特に17歳までぐらいは反射神経の反応が良い子供たちが入賞している印象を受けています。
考えてみるとそうですね。骨・関節・靭帯・筋肉がバレエを踊るために育っていない年齢ですので当然なことです。だから、バリエーションも無意識のコントロールと反応だけで動いている・体操のような感覚です。アスリートですね。
その反射神経だけの踊りを続けていても、大人になってバレエダンサーとして踊りだすと評価が変わってきます。今までコンクールで入賞していたのに。。。
20歳からのバレエの踊りは、自分のイメージ通りに筋肉を使って表現することを求められます。評価される世界です。子供のころとは違う世界だと思ってもよいと思います。バレエは芸術ですので、身体を使って表現することができないといけません。
バリエーションを美しく踊るためには、言うことをきく筋肉に育てることが大切です。
そのために、バレエの基本を学び、正しい身体の使い方・コントロール方法をバーレッスン・センターレッスン・ポアントレッスンで繰り返し、身体と話し合いながらレッスンしていく必要があるんです。
筋肉をどのように使うと、引きあがり、しなやかに、浮いているように踊れるのか?
そんなことを、繰り返すレッスンの中で筋肉と話し合いながら踊り続ける。その筋肉との話し合いによって表現したいように表現することができる身体に成長していくんですね。
バレエを美しく踊るための靭帯と筋肉の育て方・鍛え方を正しくお知りになりたいときは、バレエボディトレーナー.が応援させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
心と感性を育てる
10歳~成長と共に骨と関節を育て、次に靭帯と筋肉を育てることが18歳ぐらいまでにできれば身体の準備は整っています。18歳以降も、骨・関節・靭帯・筋肉と身体を大人のバレエを踊り続けるために鍛えていきます。踊り続ける限り続いていきます。
バレエを踊るということは、自分自身の身体を使って表現するということです。そのためのに身体は1番大切です。上手にコントロールできない・イメージ通りに動かないと表現できません。時間をかけて丁寧にじっくりとバレエの基本を通してレッスンし続けてください。
自分の身体を使って表現することができる身体が整いました。身体は整ったけれど。。。何をどう表現するの??
バレエが芸術であることを思い知らされる感覚の時です。
スポーツなど違い身体が整えば点が取れる・勝てる・打てるなどとわかりやすくありません。バレエは舞台で身体を使って表現します。それがバレエダンサーです。
クラシックバレエは、歴史が古く長年かけて今のスタイルへとゆっくり進化しています。クラシックバレエの舞台というのは、全幕・物語です。それぞれ舞台で踊るバレエダンサーには配役があります。
その役になりきって、クラシックバレエの基本・身体の使い方・方向・踊り方・振りなど、決まったルールの中で踊ります。
そう! だから、バレエの基本を正しく学ぶ必要があるんです。その基本を身体・骨・関節・靭帯・筋肉を使ってコントロールできないとバレエを踊ることができません。それがクラシックバレエの世界です。
近年のクラシックバレエ界は、バレエダンサーの育て方・テクニック・身体のレベルは昔と比べると遥かに高くなっていると言われています。そのレベルの平均値も上がっていると言われています。
プリンシパルとコールドの身体を使うテクニックなどの差は少なくなっているようです。だから、全幕の舞台全体は素晴らしいのですが、飛び切りに感動したり引き付けられる舞台が少なくなっていると世界的に感じられているようです。
昔と今の違いは何なのでしょう? いくつかの要因があると思いますが、1番は、プリンシパル・ソリストなどの個性だと思います。
個性・感性が必要
舞台の物語の主役級のバレエダンサーに求められるの個性です。個性といってもクラシックバレエの基本のルールの踊りをする身体とコントロールを持っていることが絶対条件です。
でも、身体の準備だけができていてもだめなのがバレエ・芸術です。
身体の準備だけができていて、個性・感性が少ないバレエダンサーはコールドとして踊る役割に回ります。この役割もバレエの舞台にとってはとても大切な役割です。
ですが、主役級として踊るためには個性・感性を育てることも準備していかなければ駄目なことを知っておいてほしいと思います。
感性は生まれ持っていると言われています。そうだと思います。皆さん持っているものです。心配しないでほしいと思います。
日本のバレエ教室やコンクールでの評価で、子供たちに向けて感性が。。。 あなたは。。。などと、よく耳にします。
この言葉が感性を表に出さない呪文のようです。
感性は褒めることが表に出て開放すると言われています。それから挑戦したことがうまくいった経験・楽しさが自信になり感性として育つと言われています。
体験・経験 ➡ 感性・個性 を 育てる
体験・経験していくことが上手くいけばそのままで感性は育ちます。上手くいかなくても感性を消してしまう呪文を唱えないように声をかけてあげる。体験・経験を通して楽しさと少しの自信を持てるように応援してあげる。そうすることで、感性・個性が育っていきます。
特に20歳ぐらいまでは大切に声をかけてあげることは大切にしてほしいと思います。バレエを美しく踊るために、主役として舞台の上でバリエーションを踊るためには、本当に大切にしてあげてください。日本のバレエ教室の先生方へ。
バレエ教室の先生だけでなく、お父さん・お母さん・ご家族も、声のかけ方を感性が消えてしまう呪文を都内得ないようにしてほしいと思います。
人生は、体験して経験して失敗するものです。バレエの踊るも毎回の舞台で失敗をしています。プロがみんな口をそろえて言います。そんなものです。上手くいかないから駄目だという呪文を唱えないで、その体験・経験ができてよかった。その中の楽しさやできたことの自信が感性を育ててくれます。ぜひ感性・個性を認めて育ててあげてください。よろしくお願いいたします。
そんな甘やかしていれば、大人になって社会に出た時に弱く傷つくのが心配!
そうですね。とても心配です。
ですが、20歳からの感性を育てるのにとても大切なことです。大人になって主役級として舞台で踊るバレエダンサーになるためには、弱く・傷つくことの経験・体験が必要になっていきます。子供のころでも弱く・傷つく経験と体験はします。
その時に、だからあなたはだめなのよ!と言われ続けていると、大人になってからの弱く・傷つく経験をした時に、じぶんでその呪文を唱えるようになります。そんな経験があるから、自分の子供や生徒にも呪文を唱えてしまいます。
日本人が感性と個性がないと言われているのは、この呪文が原因です。。。
バレエの舞台は、物語になっています。ヨーロッパの物語は人生・哲学が多く語られています。その物語を理解して踊り感動を与えられるバレエダンサーになるためには、大人になってからの、弱く・傷つく経験・体験が大切になります。
その時に、自分自身で呪文を唱えないで、経験・体験を楽しみ少しの成功を自信に変えて進んでいける感性と心を育てる準備が、主役としてバリエーションを踊ることができる1番大切にしてほしいことです。
身体の準備、心の準備、その両方の準備が整い大人になってバレエを踊り続けていくことができれば、あなただけの身体と個性をもったバレエダンサーになれます。
近年のクラシックバレエと昔のクラシックバレエの舞台の違い・ダンサーの違いは、この個性だと私は感じています。
世界的に、平均化されている。良いことですが個人的には「味がない」そんな感じです。贅沢ですが、もっと感動を与えてくれる個性豊かなバレエダンサーの舞台が見たい。そう個人的に思っております。
バリエーションが踊れる身体として今回バレエ記事を書かせていただきました。ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。
身体と心を育てて、楽しく美しくバレエを踊ってください。上手くいかなくてもその経験・体験ができてよかった。上手くいったことを少しの自信にしてください。
応援しております(^^)
このブログは、バレエボディトレーナー・IMURAが、バレエの身体の正しい使い方を解説しています。
バレエボディトレーナー・IMURAでは、バレエ整体&バレエの身体の正しい使い方レッスン(バレエ基本)で、バレリーナさんを応援しています。
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